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久しぶりに、映画について書きます。 冬は、必ず、《lost》のDVDを観ることにしていますが・・。今年は、あしたのジョーを鑑賞することに忙しくて、まだ、lostまで手が回らないといった感じ。 そんな中、映画は、スカパーで放送されるものをチョコチョコ観ていますが、その中で、最近のお気に入りは、これ。 薔薇の名前。名作とか傑作! というのではなく、単に、好みのツボに入りました。 ストーリーを分かりやすく言うと、ズバリ、中世の北イタリアの修道院を舞台にした、『八つ墓村』、『犬神家の一族』ワールドです。 濃厚でおどろおどろしい閉鎖的な空間で、奇怪な連続殺人事件が起きます。 その質感が、私が、こよなく愛してやまない横溝正史の世界に似ているのです。ちなみに金田一のような探偵の役をやるのが、ショーン・コネリー。その助手が、若き日のクリスチャン・スレーターです。 ほんとに、横溝ワールドなんですよ。水瓶に頭をつっこんで、Ⅴの字に開いた死体を見た時、「おおっ、これを待ってました!」と、拍手したくなったくらいです。 聖杯の横に、生首がドン! と置かれていたら、もう言うことナシだったのですが・・・。それはなかった・・。 (横溝先生の小説では、菊の中に生首という名シーンがあって好きだったわ・・。絵的にシュールでサイコー!) しかし、そんな私ですら、『こ、この修道院は入りたくない・・・・・』と、オシッコちびりそうになりました。 何が怖いって・・。殺人や死体ではなく、普通に生きてる修道士の顔が怖いのよ!! お風呂に浮いているデブの全裸より、そのデブが生きて、普通に神に祈っている日常の姿の方が、むしろ、恐ろしいのよ。滑稽で、どこかズレてて。本人は真面目に神に仕えているつもりなんだけど、その日常の方が怖いの。絵的に。 もう、ほんとに、普通の顔はおらぬのか・・と、問いかけたくなるほどに、無駄に濃い顔が揃っています。異形と書いても差し支えないような顔のインパクトに、まずビビる。サルヴァトーレの顔が、最もスゴイ。特殊メイクかと思っていましたが、どうも、あれはご本人の地の顔を生かしておられるようだ・・。そこに演技力が加わるから、本当に獣じみた風貌になっちゃってて、あの顔があればこその説得力が生まれていた。まさに適役! ロン・パールマンという役者さんだそうですが、どの映画に出ても強烈な印象を残しているとのこと。そりゃそうだ。一回観たら忘れられない・・。 役の中では、異常で知恵の足りない粗野で小心な男を演じておられますが、実際の彼は、人間的な温かみがある方のような気はします。役の中のサルバドーレは、正直、キモイのですが、鬼太郎のねずみ男みたいなズルさや弱さが、まぁ、人間的と言えば人間的な気も・・・しないでもない。(※決して褒めていない。なんつーか、理性や知性とは別の人間臭さが負のパワー方向で炸裂という意味) 映画の感想を書いていた方が、場所を修道院に限定することで、観客の心を修道院の世界に閉じ込める効果があると書いておられましたが、まさに、あの閉塞感は、その通りでした。 ミステリーとして観た場合、いわゆるミステリーマニアの人には物足りないと思いますが、不意に、ふと考えさせられるんですよね。 “神に仕える”人の業の深さ。 映画の中で、火あぶりにされそうになった男が、修道院の中でエリートに属するおっさんに、『おまえが悪魔だ!』と、叫ぶシーンがあるんだけど、言われた側の当人には自覚ナシ・・。 他にも、“修道院に笑いを持ち込んだら、神を冒涜することになる”という信念を勝手に抱いて仲間を殺すジジィの執念なんかも、恐るべしだ・・。 神のために、人殺しするんかい! 笑うことが罪。宗教の邪魔になるものは抹殺の短絡性・・。排他的であると同時に、きわめて幼稚な思考回路なんだけど、本人は荘厳な宗教魂を持っているつもりという不気味さ。 映画を観ながら、このジジィと神は同じ思考とは限らないし、神だって、M1に出場して笑いをとりたいかもしれないじゃねぇか・・と、言いたくなった。それに、仮に、笑いを持ち込むことがイヤならさぁ、神自身が何か手を打てばいいのに・・。ジジィが神と一体化したかのような勘違いをしているだけっていう気がした。 つか、神の為じゃなくて、自分の宗教萌え(ファンタジー)のために、やってるようにしか見えない。祈りって気持ちいいんです。何かご利益があるような“お得感覚”を得られますから。 神や宗教が悪いっていうより、祈りを捧げる側の面の皮の厚さ(もしくは己の萌えへの純粋さ?)が怖いというのが、この映画にはよく出ている。 よくある台詞。“神は我を見守っておられる”とか、ああいうのは、自己愛を充足させるのにピッタリなんだと思う。“神に選ばれた私”みたいな感じで・・。 おお神よ・・の台詞が似合う人と、そぐわない人がいる。例えば、自分のために寄付はしても、震災の時に他者に何の援助もしない人って、どうなのよ・・みたいな(笑) 私は、『lost』を観ていたら、そこに神の冷徹な視点みたいなものを感じることが多いんですよ。lostのメンバーは、『神は自分の罪を知っている』みたいな罪悪感を背負って生きているように見えるところが痛ましい。 (あのドラマには、何か不思議な力によって、己が暴かれて行く怖さがある) 過去の思い出とか追想すると、必ず、厳しすぎる現実との対峙になる。 詐欺師のソーヤなんかも、神に許しや保護を請うという発想ではなく、心のどこかで、神ってもんがいるなら、きっと、神はこんな自分を裁くだろう・・と感じていそうなところが好きだった。 薔薇の名前の中に出てくる修道士たちって、『自分が神に裁かれる・鑑定される・選別される』という畏れが、あまりない・・・・・・。表向きはストイックに祈っているけど・・。 そこが、観ていて不気味。 私は無神論者なんですが、なぜ、神に近寄らないかと言うと、『庇護される』ではなく、『裁かれる』ものとして、捉えているからです。 というか、他人にはバレなくても、神様はお見通しだよ! という恐れがあるので、怖くて近寄れません。宗教=自分の汚さ弱さを容赦なく暴いてくれる慧眼な装置だと、どっかで思っている。気安くない存在として捉えているのです。 無神論者なのに、畏敬の念は、むしろ、私の方が強い。私は、あの業の深い修道士たちの、『距離感のなさ』にイラっとなってしまった。 一体化する人の傲慢さみたいなものを感じた。 映画に出てきた偏狭な異端審問官ベルナール・ギーは悪名高い実在の人物で多数の無実の人々を火あぶりにしたことで歴史に名を残したそうですが・・。 まさに、おめーが悪魔だ・・・! というか俗物だ! いや、ほんまもんの悪魔ならいいのよ。ワルの自覚があるから。ほら、ヤクザはヤクザの自覚がある分、微笑ましいけど、修道士とかになると、自覚がないどころか、聖なるワタクシの勘違いが炸裂していて、恐ろしいゾ。 例文 a 俗なおいらが、俗物な観点から映画の感想を、しったかぶって長々と書いてます・・。ああ、すっきり。←通俗な自己満足。 b 神のお心をよく知る私が、神について、あたかも神の意思を知っているかのように語ってます・・。神に代わってお仕置きします。←怖い ↑ 上はくだらないけど、下ほど怖くはない。どっちもヘン(滑稽)なんだけど、下の心境の人にはジョークも現実感覚も通じないから、その分、更に、おっかねぇ。本当に神はアンタと、思考がつながっとるのか! この映画の怖さって、殺人じゃなくて、修道士たちの神への祈りの聖なる恍惚だわ・・。 私の印象で言うと・・。裁かれる自分。容赦なく暴かれて厳しく内面を問われ、自分が晒される。誰も神の叡智溢れる尋問からは逃れられない。それが宗教の恐ろしさでもあり美しさだと、思うんだけどなぁ・・。(絶対にそうだと信じたなら、これまた恐ろしいことになる・・) で、この映画を観終わった後、いっぷくの清涼剤の如く、思い出されるのが、貧乏な女の子と、クリスチャンスレーターとの交尾のシーン。 あれは、初恋の美しさとかラブシーンというより、言葉は下品だが、まさに交尾! あのおどろおどろしい修道院の中で、掃き溜めにツルの如く、クリスチャン・スレーター演じるアドゾが現れたら、美的感覚がまともなオナゴなら誰だって、自ら服を脱ぎますよ。 残飯漁っていたら、ホカホカの七面鳥に遭遇したようなもんです。 あれは、女の子の方から強姦したようなもんだ・・。童貞の男の子に馬乗りになってましたからね・・。 純愛とかそんなものから遠い、動物じみた衝動なんですが、後になって思い返すと、そこが、あの異常な物語中で最もまともなシーンに思えるから、あら不思議・・・。 小汚いセックスシーンです。そんなに煽るような純愛ではありません。動物的な衝動とも言えるシーンです。その世俗そのものといったシーンが、なぜか、美しく(まともに)感じられるのは、やはり、他のメンバーが醸し出す世界が異様過ぎたせいでしょう・・。 俗の中に、ふっと涌き出る聖なるものが、ほんの一瞬、見える・・みたいな感じがいちばん好きかもしれません。最後に、女の子がじっとずっと、アドゾを見つめる眼差しが、やけに綺麗に見えました・・。言葉のない動物の目みたいに、切なくてそこが印象に残りました。くどいようですが、純愛でもなく、何つーか、動物的な感覚で相手に魅かれているんですが、だからこそ美しい気がします。自然なことは美しいぜ・・みたいな感覚を抱きました。 とにかく、ストーリーがどうのこうのというより、サルバドーレの特殊メイクいらずの顔は必見です。 そこだけは、観て、損はナシのインパクトです。 よろしければ・・。 ![]()
※ 映画の私的感想 こないだ、スカパーで、この映画の完全版を観て、初めて知った…。 実は、盲目のアルフレードが、トトと、その恋人との仲を結果的に引き裂くような真似をしていたのだ。これは、たまげた。 “おまえは村を出ろ…” “あの娘のことは忘れろ” その方が、トトのためになる…。 と、考えたアルフレード。 トトは、ずーっとずっと、エレナに捨てられたのだと勘違いしたまま、心の中は疼いたままだった…。(エレナはトトを愛していた…。それをアルフレードは、知ってて、トトに教えなかった) 結局、トトは、ずっと過去の恋人のことだけが好きで、ずっと独身を通してきた。 仕事上では、大成功したトトだが、愛に関してはずっと飢えていた。 トトの母親は言う。 “いろんな女の人が電話に出るね。でも、一度もおまえを本当に愛している声を聞いたことがない…” そうなのだ。母のカンは鋭し…。 トトはいろんな素晴らしい映画を作って、成功したが、“恋愛”に関しては、満ち足りない空虚な気持ちを引きずったままなのだ…。 で、私は、映画を見て、“アルフレードひどいじゃないか・・”と、正直思った。 愛し合う二人を引き裂くとは、いかがなものか…と思った。 でも、トトは、恋人との辛い別れがあったからこそ、仕事の面で映画監督として成功したんだよなぁ~ あのまま村にいて、彼女と結婚していたら、平凡なまま何も作り出すことなく、人生を終えていたのかもしれない。 むろん、それも幸せな人生のひとつなんだけど…。 しかし、究極の選択だなぁ…。 アルフレードは、目が見えない。でも、その代わり、何か、他の人には見えない未来や真実が分かる人だという気もする。 私は、腕組みして考えた…。 素晴らしい映画を作る情熱は、ある種の飢えがないと、いけないものなんだろうか…。 痛みという言葉に置き換えてもいいけど…。 あるいは喪失感…。場合によっは劣等感…。 そういうのが、原動力とか核になって、何かが生まれるっていうことは確かにあるかもしれないなぁ…。 有名なラストシーン。 キスシーンや、ベットシーンが、次から次へと流れていきますが…。 あれは、ずっと検閲により封印された、いろんな恋の情熱シーンの開放だ…。 トトが、ずっとずっと求めていたが得られなかったと思っていた、“狂おしいほどの恋愛感情”が、スクリーンの中で、いろんな俳優によって繰り広げられるのを、死んだアルフレッドのおかげで見れることは、確かにスゴイことだな…。 アルフレードは、映画の中のそういう最も情熱がほとばしるシーンばかりカットしてきたし、トトの恋愛も、“彼の人生のために切り落とした”ようなものだ。 けれど、でも、最後にすべて一気に見せてくれた…。 アルフレードのしたことが、正しかったのか悪かったのかは、それは、簡単には分からない…。 愛とは手強いと思う。 表面的に見たら、二人の恋の邪魔した…。ということにもなるし…。映画監督になるきっかけを与えたとも言える…。 しかし、何にせよ、アルフレードがトトを誰よりも愛していたことは確かだ。 完全版を見た人は、“野暮なメロドラマ”みたいでイヤだ。 と、言う人もいます。 公開する時は長過ぎるんで、映画会社が自分の都合で、“トトのメロドラマの部分”をカットしたんだよなぁ…(笑) なんだか、二重の意味で、完全版を見た方が奥深いという気もする。 映画の中で、切り取られたキスシーンのフィルムが流れるシーンが一番の見せ場ですが…。 完全版では、エレナと再会したトトのラブシーンも見れます。 お互い、年くってて、キスシーンも美しくないのだけれど…。しかし、この監督は、きっと、野暮ったいことも、カットしたくないのだと言う気がする。 アルフレードが、彼に試練を与えたことが良かったのかどうかは…。よく分からないことですが…。 彼のおかげで、トトのエレナへの愛は色褪せることはなかった…。とも言える。 あんな形で、引き裂かれたからこそ、ずっと、恋の情熱や渇望感を抱くことが出来た…。 きっと、作る作品にも、それは投影されただろう…。 アルフレードが、それを分かっていて、村を出ろと行ったのか…。 (いや、そこまで分かっていないと思うけど…) でも、目の見えない人だけに分かるトクベツな何かがあるかもしれないと…。思ったりもする…。 とりあえず、アルフレードは、彼だけが贈れる、とても素敵な何かをトトにプレゼントしたということだけは確かだ…。 最後の、キスシーンがくるくる流れる場面は、やはりすごく圧倒的で、すごく感動する。 何か不思議な気持ちになるんで…。 やはり、いい映画だなぁと思いました。
※映画の私的感想 昨日と今日、2本、映画を見た。 “ワイルドシングス”と、“オールド・ルーキー”なんだけど・・。 まぁ、簡単に言うと、“性悪デラックス”と、“野球はステキ…”という感じの両極端な映画チョイスでした。 ワイルドはね・・。いや、とにかく、あばずれ、スケコマシ、淫乱の3人のキャラと顔が怖いくらいピッタリで…。 見終わってから、“性悪だな・・まったく・・”と、妙に心地良かったです。 オールドルーキーは、実話を映画化したもの。 35歳で、メジャーで投手としてデビューした男の話です。 まっ、野球に思い入れのない人は、退屈だなぁとか陳腐だなぁとか、淡々としててつまんないと思うかもしれませんけど…。 実話を映画にするのは、案外難しいんで・・。 けっこう、がんばって、良い作品にしていたと思う。 主人公を演じたデニスクエイドは、なんと、当時48歳くらいだったらしい・・。ほんまかいな。 35歳に見えたけど・・(確かに老けた35歳であった) まぁ、おかげで、“オールドな新人”の切なさは出てましたよ・・。 トムクルーズだと、40歳といえども、ヤングな華がありますからね…。 しかし、世界の妖精、オードリー・ヘップバーンは、35歳でも娘の役をやってたし、由美かおるは、半世紀以上生きていても(木元くんのおかんより、もしや年上?)、べっぴんサンの役をあてがわれているしな…。 そうだ。オールドでも、がんばって、メジャーに活躍できるのだ…。 しかし、35歳で、156キロの球を投げられた・・という真実が素敵。 そして、この主人公は、すごく普通の平凡な高校教師で、“野心と自信バリバリ”のエリート野郎じゃないところがいいと思う。 この役を、キザなケビンコスナーが演じたら台無しになるところであった・・。 日々を慎ましく、静かに、ひたむきに生きてるおっちゃんが、夢に向かって頑張ろうと思うから美しいのだ。 子供のおしめを代えたりしながら、球団の入団テストを受けてるし。 2Aからの出発で、家計はどんどん苦しくなるし・・。 仲間からは、“おっさんルーキーは、球団の話題作りのためなのさ”と、笑われたりと・・。 惨めだったり、切なかったりする。 月収600ドルの待遇でも、マイナーで頑張る選手はたくさんいるのだ・・。 この映画を見ていて、確かな実績もオファーもないのに、出来ることなら、年齢のゆとりもあり、お金の保証もバッチリの状態でメジャーデビューしたい・・と夢想する男なんかに神様はチャンスなどくれないだろうなぁと思った。 甘いから。 余裕やゆとりを願った状態で、すでに負けだ。 夢をかなえるには、多くの犠牲をはらうものだと思う。 何かを・・あるいはすべてを、失うかもしれない…と怯えながらも、それでも、メジャーにトライしたいと思う男は美しい。 この主人公は、乙女座の女の子のように、あまーく、白昼夢を追いかけるようなロマンチストじゃない。 とても、実質的な厳格な父親に育てられて、本人だって、いたって堅実な男だ。 夢を抱いているけれど、その夢のためにワガママをふりかざすようなことはしない。 でも、この切ない気持ちは抑えられない…。だから夢を目指した・・。 地面にまかれた黄色の薔薇の花びらは、そんな男のためにある。 そう言えば、野茂選手も、長谷川さんも、開拓者だよな・・。 野茂さんは、最も美しい日本人のメジャー選手ではないかとさえ想う・・。 この映画の主人公の背番号は63番。 そういえば、この数字のグローブを持っている選手も、みんなからバカだと笑われながら、メジャーの世界に入った・・。 そして、ワールドシリーズにも出た…。 野球の神様は、美しくて強い選手にしか、ご褒美はくれないのだ…。 やっぱり・・。 メジャーリーガーは・・。 トクベツな男だけに与えられる仕事なんじゃないのかなぁって…。 オールド・ルーキーを見て感じたな…。 ※むかしむかし書いた映画の感想。 読み返してふと気付いたけど・・。 入来たんがメジャーに挑戦に迷ってるけど、要は、才能の問題じゃなくて、メジャーという綱渡りを命綱なしで渡るにあたって、“体当たりで落下するかもしれない”現実を背負えるかどうか・・。 単に、【覚悟】の問題って気がする。 覚悟* 危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること 新庄選手は才能があったっていうより、“覚悟”があった・・って感じ。 重要なのは、そこだと思う。
※映画の私的感想 北海道日本ハムファイターズのヒルマン監督。 最初から、ひとめ見た瞬間から興味がありました・・。 こないだ、ふと思ったんですが・・。 ヒルマン監督は、『アラバマ物語』という古い映画の中の弁護士さんに似ています。 話を簡単に説明すると、ハムのエチェバリア選手のような真面目な黒人青年が、白人女性をレイプした・・という濡れ衣を着せられるんですよ。それを、ヒルマン監督のような人が毅然とした態度で弁護する・・という話です。 グレゴリー・ベックという俳優さんが、ヒルマン監督に似ているんですよ。 顔立ちじゃなくて、表情の出し方とか仕草とか雰囲気が・・。 (グレゴリー・ペックは、ローマの休日の新聞記者を演じた人といった方が分かりやすいかな・・) その物語の弁護士さんは、落ち着いていて、とても大人っぽく父性的で、忍耐強く真面目で冷静なんだけど、相手の身になって、自由なものの見方や考え方も出来るという人なのです。 顔にツバとかかけられても、ムキになって怒ったりしないで、ジッと受け止めている感じが、まさに、ヒルマン監督って感じでした・・。 いや、映画観ていて、ぜったい似てるよなぁ・・と何回も思った。 ハムの試合で判定で揉めた時とか、コーチは、『ぼけーっ!』とか、吼えて、カンカンに怒ってたりすることもあった・・。日本的な愛情の出し方だなぁと思いました・・。母性的とも言う・・。 でもヒルマン監督って、それとこれとは別って感じで頭の中で切り替えてる感じなのですね・・。西洋的だなぁと思った。父性的とも言う・・。 冷めてる訳じゃないし、情熱や愛がない訳でもないんだろうけど・・。あまり激しく気持ちを口に出さない・・。 我を失って、荒々しくならない・・。 まぁ、なんつーか、要するに、とても監督に向いているんだと思います。 (弁護士にも向いてるんだろうなぁ・・) で、“アラバマ物語”は、いろんな差別意識や社会問題なんかも含んでいたりする話なのですが・・。 その映画の中の名台詞がこれ。 アティカスは言ったものだ・・。 “人を理解するには、その人の靴をはいて歩けと・・” 美緒的には、これも付け加えたい。 人を理解するには、その人の靴をはいて歩け・・。 ただし、何かと湿気の多い日本という土地では、その人の水虫がうつるかもしれないという覚悟をしてはかなければならない。 (人の靴をはくのは勇気がいるっぺ。リスクもあるだよ・・) ヒルマン監督って、どんな人と尋ねられたらこう答えます。 ヒルマン監督は、他人の靴をはいて歩ける柔軟な男。そして、なおかつ、誰の水虫もうつされることがない・・。 そういう稀有な人だという気がします・・。 とりあえず、蟹江ケイゾー似ではなく、ナルシストのケビンコスナー似でもないと思いたい・・。 彼は、アメリカの理想の父親を演じる、素敵なグレゴリー・ペック似と、強く推したいなぁ・・。
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